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atelier hygge(アトリエヒュッゲ)のインテリアコーディネーター、長田沙矢香です。
先日は神戸まで、インテリアセミナーを受けてきました。「暮らすように旅するパリと北欧のインテリアライフスタイル」香取美智子さんと広瀬佳子さんによるトークイベントです。会場は、ポートピアホテルのレストラン、トランテアン。
「暮らすように旅する」というタイトルから、なんて素敵なんだろう、とうっとり。ガイドブックに載っていない、お二人ならではの視線で切り取られた、パリと北欧のインテリアについて学びました。

グリーンの壁と美しいアートにうっとり。
パリと北欧で意外と共通しているのが、くもりの天気の日が多いそうです。どんよりした灰色の空。それもあってか、鬱病を発症する方も多いのだとか。
なので、インテリアは基本、ホワイトグラデーション。白を基調に、光を拡散させて広く見せるように工夫されています。
ただ、パリと北欧ではインテリアの根本がまったく異なりました。フランスやイタリアは、インテリアで身分を隔てていました。壁に高級な木材を使っていいのはある身分だけ、とか、壁紙も素材が布になると高貴な階級しか使えなかったり。「インテリア」と聞くと敷居が高く感じるのは、そのせいもあるかもしれません。

プチデザートと美味しいコーヒーをいただきました。
パリでは、色は使えば使うほど感受性が豊かになる。人生も豊かになる、と考えられていて、アートは一つの教養となっています。確かにフランスの映画は、インテリアの色合いが独特ですよね。

景色も綺麗だけど、ピンク、グリーン、パープルのストライプカーテンと
このお部屋のグリーンの壁紙に合わせたタッセルの組み合わせが素敵。
広瀬さんが撮りためた素敵な写真と解説を聞いて、ため息が出るほど感激!なかなかすぐには取り入れられないけれど、ご提案したいインテリアエッセンスになりました。
一方、北欧のインテリアはどうか。階級を分けるのではなく、「問題を解決するためのインテリア」がベースとなっている、と香取さん。
なぜ北欧インテリアが日本人に受け入れられるか?それは日本との共通点があるからです。
- 靴を脱ぐ。
- 謙虚、堅実、几帳面、シャイ、おもいやりがある。
- 感性が似ている。藍色が好き、畳、借景を楽しむ
確かに。木のシンプルなデザインの椅子が畳に馴染むから日本でも人気、というだけではないんですね!
昔から北欧インテリアが好きでしたが、やはり何度も現地を訪れていらっしゃる方のお話は違いました。
何より、今まで忘れかけてた、このお仕事を選んだきっかけまで思い出させてもらいました。(実は涙ぐみながらセミナーを聞くという初体験w)
デザインとは、問題解決。デザインは、生活の為にある。デザインは、自分の考えを表す。
そして、インテリアをデザインするということは、人生をデザインすること。
この言葉に深く感動を覚え、自分の密かなポリシーとなりました。